テーブルに運ばれたオムライスの上のオムレツに、シェフがスーッとナイフを入れると、見事に2つに割れて、半熟卵がライスを包む。このパフォーマンスを発明したのは、店の2代目。50年も前のことである。

大正2年創業という老舗のレストランの窓からは東京スカイツリーが真正面に見える。どの料理を見ても、食べても一種の驚きに似た気持ちが膨らむが、値段も並ではない。先に述べたオムライスが、3,675円。ステーキにおいても一番安いミニミニ・ステーキ(120g)でも6,500円。ビーフシチュー4,500円。ハンバーグが3,500円。などというメニュー設定だけで腰が引けるが、なんとしても食べたいという客を、味で裏切ることはない。

「味はもちろん、心まで満足して頂いてこそ」が、この店のモットー。洗練されたサービスの中で過ごす一時は、「特別の日」に選ぶ店に相応しい。

味だけでなく、ボリュームもあるので、例えば2人で2つのメニューを食べたいというわがままにも、ちゃんと2つずつにシェアした皿を出してくれる。初心者にはランチ・タイムに訪れることをお薦めしたい。ディナーの2/3ほどの値段で同じ料理を楽しめる。

予約不可というもこの店の特徴で、予約出来るのは「2人以上で、おまかせ洋食コース」をオーダーする客に限られる。まさに「“ハレ”の日に」というわけだ。

細かいメニューでいえば、自家製ピクルスの旨さも別格。

出展:http://cicikobag.img.jugem.jp/20090113_771967.jpg

 

両国駅東口、小さな飲食店が並ぶ横綱横丁のなかほど。うっかりすると見過ごしてしまいそうだが、大きな提灯が目印だ。テンポのいいジャズが流れる店内は、ゆったりとしたつくりだ。キープされたボトルも並んでいて、ちょっとした居酒屋の雰囲気である。

売りは栃木県産「平牧バーク三元豚」使用。限定の極上ロースかつ(2,800円)を頼むと、はじめに調理前の肉を見せてくれる。真っ白な脂肪と赤身のローズピンクのコントラストが美しい。待つことしばし。きつね色に揚がったカツは二センチほどはあるだろうか。切り口から肉が盛り上がり、脂身は艶のある真珠色と半透明とが層をなす。口に入れればもっちり柔らかくジューシー。おすすめのわさび+塩が驚くほどあっさりといただける。

部位が違うとはいえ、同じ豚でも甘い脂の味は通常のロースとは明らかに異なる。是非一度経験することをお薦めする。

極上ロースかつに並ぶメニューに、はせ川とんかつ(2,300円)がある。肉は上ロースを使い、にんにくとチーズ、しそを挟み込んだ変わりカツだ。それぞれの味が引き立て合い、ちょっぴりイタリアンな香りもある。

甘口辛口二種あるオリジナルのソースもいいが、意外にもおろしポン酢がしその風味を引き立てる。

コロッケやイカフライの入る盛り合わせの、横綱、大関といったネーミングや、手洗いに貼られた番付表などは両国ならでは。肉そのものを味わうならしゃぶしゃぶ(2,200円~)もいい。黒板に書かれたランチメニューも豊富だ。

出展:http://img2.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/6b/7b/toriganaku1807/folder/1044411/img_1044411_30402591_2?1363832268

 

 

 

都内に4軒ある寄席の一つ「新宿末広亭」。

そのほかは、「鈴本演芸場」(東京・上野)、「池袋演芸場」(東京・池袋)、「浅草演芸ホール」(東京・浅草)。落語を中心に、漫才、俗曲などの色物芸が連日執り行われています。

寄席の木戸銭(入場料)は2,500~3,000円ぐらい。原則自由席になります。寄席の魅力はほぼ365日営業している点です(新宿末広亭の場合、12月30・31日は休み)。

昼の部、夜の部とあり、自分の好きな時間にいつでも行けます。途中入退場しても映画や演劇と違って内容がわからなくなることがないことです。

寄席のメインは、東京は「落語」、上方は「漫才」といわれています。その通り、寄席では東京は落語が多く 昼・夜各席十八組位の演芸のうち、十一組ほどが落語、あとは漫才、奇術、曲芸、俗曲などが行われます。

新宿末広亭のパンフレットを読むと、「寄席、それは日本人の心のふるさと。めまぐるしく 激動する現代の憩いのオアシスでもあります」と書いてあります。新宿末広亭は、新宿という近代的なビルが立ち並ぶエリアに置いて、江戸以来の寄席の伝統を重んじ、その雰囲気を現代にとどめる貴重な場所です。

出展:http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/e/ec/Shinjuku_suehirotei.jpg/300px-Shinjuku_suehirotei.jpg

 

東京都新宿区戸塚町に本部を置く早稲田大学。大隈重信が創立した東京専門学校が前身。2014年現在、10の学術院のもと、13学部、21研究科(大学院)を設置しています。

慶応義塾大学と並び、私立大学の両雄と呼ばれることが多いようです。実際、早稲田と慶応は校風、学部、就職率など比較されることが多いです。

文学部は、早稲田大学の看板学部。芥川賞、直木賞の受賞者が多く、「早稲田文学」の歴史と共に多くの小説家、作家、文芸評論家を輩出しています。芥川賞の受賞者を大学別に見た場合(中退、除籍を含め)、もちろん早稲田大がトップです。

近年は不況の影響もあり、授業料の安い国立大学を受験する人が急増中。だが、早稲田大学は手厚い奨学金制度をもうけています。

授業料は、私立文系の場合、約100万円、理系の場合約180万円。国立大学の学費50万円弱となっています。優秀な学生を私立大学に集めるために奨学金制度は重要だ。その点早稲田大は奨学金制度が充実しています。特に早稲田大は返還の義務のない給付奨学金制度が手厚いことで有名。世間的認知度、ブランド力、就職率など、トップクラスの早稲田大学。今後も早稲田ブランドは健在ですね。

出展:http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/1/19/Okuma_lecture_hall_Waseda_University_2007-01.jpg/220px-Okuma_lecture_hall_Waseda_University_2007-01.jpg

京王電鉄傘下の百貨店。京王百貨店は「新宿店」をはじめ、「聖蹟桜ヶ丘」「ららぽーと新三郷店」「セレオ八王子店」と4店舗あります。もちろん、本店の新宿店が一番の売上げを誇っています。

京王百貨店・新宿店の代名詞は「駅弁大会」。近年は「元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」の名称で、毎年1月に約2週間の会期で開催される食品催事です。

規模・内容から『駅弁の甲子園』と呼ぶ人もおり、阪神百貨店の駅弁大会と並び、大きな催事として食品関係者から注目されています。

私も毎年、京王百貨店の駅弁大会には足を運んでいます。一番のお気に入りは、奥羽本線米沢駅の「牛肉どまん中」(1000円)ですね。山形県産米「どまんなか」をふっくら炊き上げ、その上に特製のタレで味付けした牛そぼろと牛肉煮をのせた牛丼風のお弁当です。 ボリューム満点で、男性から絶大なる人気を集めるお弁当です。

駅弁の売上げランキングベスト5は、第一位「いかめし」(北海道/函館本線・森駅)、第二位「牛肉どまん中」(山形県/奥羽本線・米沢駅)、第3位「氏家かきめし」(北海道/根室本線・厚岸駅)、第四位「甲州かつサンド」(山梨県/中央本線・小淵沢駅)、第五位「飛騨牛しぐれ寿司」(岐阜県/高山本線・高山駅)となっております。

 

出展:http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/5/50/Shinjuku_Keio_Department_Store_2012.JPG/235px-Shinjuku_Keio_Department_Store_2012.JPG

 

学生時代、作家・馳星周の本を読みあさった時期がありました。数多くある作品の中でも「不夜城」シリーズが大好きでした。同作品の舞台となるのは新宿歌舞伎町。中国マフィアのしのぎ争い・人間ドラマに夢中になりました。作品を読み、歌舞伎町周辺を散策したこともありました。作品の中によく登場してきたのが「花園神社」です。

そんな新宿エリア中心に位置する「花園神社」。新宿総鎮守として江戸時代に、内藤新宿が 開かれて以来の、街の守り神として祀られています。また、花園神社は芸能の神様として知られており、多くの芸能人が参拝に訪れます。

11月には「開運招福」「商売繁盛」を願って、飾り熊手など縁起物が揃う熊手市が開催されます。商売繁盛の熊手を商う露店商が境内にずらりと並び、花園神社名物の見世物小屋の興行が行われます。浅草キッドの玉袋筋太郎さんは毎年、大きな熊手を花園神社で購入するそうです。

朱塗りの鮮やかな社殿は、参拝客はもちろん、仕事の休憩場所や待ち合わせ場所として使われています。

 

出展:http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/f/f4/Hanazono-jinja-torii.jpg/250px-Hanazono-jinja-torii.jpg

陸上競技、サッカー、ラグビーの聖地「国立競技場」。

正式名称は、国立霞ヶ丘競技場・陸上競技場と呼ぶそうです。

アスリートの誰もがこの場所に足を踏み入れることができるわけではありません。この国の地でプレイすることは選ばれたアスリートだけなのです。ここで試合をすることは、アスリートにとって最高の勲章なのです。

当初は、東京オリンピックのメイン会場としてスタートしましたが、月日を経ることに昭和42年の「ユニバーシアード東京大会」をはじめ、天皇杯全日本サッカー選手権大会、全国高校サッカー選手権大会、ラグビー大学選手権大会、ラグビー日本選手権大会、東京国際(女子)マラソン、サッカートヨタカップなど、国内外の様々な大会が開催されました。

国立競技場の整備を行っている人にインタビューしたことがあります。様々な大会が行われましたが、その間、スタンド、トラック、電光掲示盤など、幾度も改修工事を重ねたようです。特に、芝生にはお金も時間もかけて改良したようです。平成元年度から、夏芝と冬芝を同じ場所で育てる二毛作によって、一年中緑の芝生をキープできるようになったと力説していました。

2020年の東京五輪開催のために改修工事が行われる国立競技場。デザイン&費用の面で多くの方の異論反論が聞こえてくるが、反対派も口を閉ざしてしまうような建物に変貌してもらいたいと思っております。

 

出展:http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/3/3f/Yamazaki-nabisco-Cup_final_2004.jpg/300px-Yamazaki-nabisco-Cup_final_2004.jpg

高田馬場の大通りから路地を入った所にある、庶民的なお店で店内もこぢんまりとしてくつろぐことが出来ます。

このお店の最大の売りは「堅焼き」、すなわち蒸さない関西風の地焼きです。江戸前風に蒸した蒲焼きも用意されています。

堅焼きは、やや焦げる寸前まで、なおかつ黒い焼き色になるまでしっかりと焼き上げてあります。慣れない人は、ただの「焼きすぎ」だと思うかもしれませんが、これが堅焼きの美味しさを産みます。外見は黒っぽくてもシッカリと皮の味が浮き出て、中身はほんわり柔らかい仕上げが楽しめます。

鰻重には肝吸いとお新香が付いてきます。お通しの骨せんべいやほうれん草の胡麻和えなども美味しいですし、肝焼きもお奨めです。

出展:http://image1-4.tabelog.k-img.com/restaurant/images/Rvw/13220/320x320_rect_13220253.jpg

数週間先まで予約が埋まる、人気の酒亭である。むろんミシュラン効果(一ツ星)もあろうが、掲載される前より、日本酒好きの間では、席の取り合いであった。

以前のアラカルトから、今はコース仕立てになったが、行けば充実の肴に攻められまくる。

ある日のお造り盛り合わせは、「佐島のヒラメ刺し、エンガワと肝」、「唐津 寒鰆の藁炙り」、「勝浦 活〆金目鯛の唐墨かけ」、「松浦 〆サバ」の四種。

魚の質の高さもさることながら、ただ切って醤油に浸けるのでなく、それぞれ単体に風味が付けられ、酒を飲まそうという、嬉しい魂胆がちりばめられていて、心憎い。

「菜の花おひたし」は、菜の花自体の味が濃く、「自家製さつま揚げ」は、魚すり身の甘さが舌に優しい。

名物の「おでん」や「さんが焼き」が酒を呼び、さらに「カワハギ肝あえ」と続く。

ぜひ燗酒を頼んでいただきたい。独自の器で、いつまでも冷めずに適温で飲めるので、つい飲み過ぎてしまうがこれもいいでしょう。

その後、香り高き「蛸の桜煮」と酒も呼ぶがご飯も呼ぶ「マグロの中落ち生姜焼き」で、コースは大団円を迎える。

最後は名物「塩むすび」。光り輝くご飯が最上質な上に、握り方がすばらしい。舌の上ではらりとほどける握り加減。なんとも幸福な締めです。

出展:http://tokyo-calendar.com/upload/restaurant/restaurant_photos_photo_1365412352.1216.jpg

昭和12年創業。花街の面影を残す神楽坂の路地に、ひっそりと佇む名酒亭である。

薄明かり差す路地の一軒家。椿の植え込みに囲まれた入口に長縄暖簾。堂々たる扁額に「伊勢藤」の文字。脇に掲げられた行灯の、墨痕鮮やかな「伊勢藤」の文字も美しい。

思わずえりを正したくなる端正な店で、酒ときちんと対峙して飲もうと思わせる。

薄暗い灯りが、障子に柔らかく反射し、藁切りこみの荒壁と、時代が染み込んだ黒光りする板壁や柱、囲炉裏を囲むカウンターを優しく包み込む。

カウンターより一段上がった右手は、座敷となっている。

隅々まで細やかな神経が行き届いた最上質な質素さが、空気を引き締める。代々培われてきた日本の美学に、心が据わる。

現代社会と遮断された、ゆるりと流れる時間に身を置き、炭火で温められた燗酒をやろう。エアコンではなく、冬は石油ストーブ、夏は団扇というのもいい。

出される肴は、一汁三菜。ある日は、枝豆、ほやの塩辛、茄子と舞茸の煮浸し、味噌汁。

板に手書きされた品書きは、豆腐、納豆、味噌田楽、丸干し、たたみいわし、エイのヒレ、カワハギ、くさや、イカの黒作り、イナゴに明太子。酒は白鷹の本醸造。店の作りと同じように、一切の無駄がない。

初めての方は緊張されるかもしれないが、酒呑みを拒む店ではない。昔の居酒屋の美学に浸りながら、ひたすら静かに酔う幸せが、ここにはある。

出展:http://kagurazaka.yamamogura.com/wp-content/uploads/2013/02/isetou.jpg

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